肝臓がん

肝臓がん

肝臓とは

肝臓は右の肋骨の内側にある、人体の中で最大の臓器です。

主な働きは3つです。

 ① 食事から取った糖やたんぱく質、脂肪を体内で使える形に変えて貯蔵し、必要な時にエネルギーのもととして供給する

 ② 有害物質を分解し、排出する

 ③ 肝臓でつくられた老廃物を腸管に流したり、脂肪の消化を助ける消化液である胆汁を作る

肝臓は”沈黙の臓器”と呼ばれ、調子が悪くなってもなかなか症状に現れません。これは、肝臓内部に痛みなどを感じる神経がないためです。

肝臓がんとは


ここでは、肝がんの中でも、肝細胞がんについてご説明します。

肝細胞がんの症状はほとんどありません。病状が進行すると、腹部の圧迫感、痛みや張りを訴える方もいます。早期発見のためには、肝臓の検査を受ける必要があります。

肝臓がんの原因は、そのほとんどがB型・C型肝炎ウイルスの感染です。持続的な感染により肝細胞が炎症を起こすことで、肝組織の破壊と再生を繰り返して慢性肝炎となり、やがて肝硬変に移行し、肝細胞がんを発症するという経緯をたどります。

長年の肝炎や肝硬変により肝臓自体ががんを発症しやすい状態になっているため、再発率が高いのが特徴です。

治療後も定期的な検査を行い、病変の早期発見と治療を心掛けることが大切です。

肝細胞がんの進行度を決定する三大要素は、以下の3つです。

 ①がんの数

 ②がんの大きさ

 ③脈管への浸潤

肝臓がんの治療について

肝臓がんの治療は肝切除療法(手術)、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法、放射線療法、化学療法などがあります。

肝臓の状態やがんの進行具合、患者さんの治療への考え方をもとに、治療法を選択します。

肝臓がんの陽子線治療について

肝臓がんの陽子線治療の特徴は、がん(腫瘍)が比較的大きくても、また肝臓の状態が悪くても治療できるという点です。言い方をかえると、がんに照射する陽子線量を高く設定できるため治療効果が高く、一方で正常な肝臓へのダメージが少ないため、肝機能の低下が起こりづらい治療法です。

副作用としては、ひとにより肝機能の悪化や日焼け様の皮膚炎、肝臓の周りにある胃や腸の炎症が起こることがあります。

当センターでの陽子線治療の対象となる病態・条件

・病巣が多くても3個以下であり、消化管に接触していない位置にあること

・肝臓以外にがんがないこと

・肝機能がある程度保たれていること

ご自身の病気が陽子線治療に適しているかどうか詳しくお知りになりたい方は、こちらよりお問い合わせください。