筑波大学附属病院 陽子線治療センターでの外国人患者受入れの条件
いずれも全身状態が良好であり渡航が十分可能で、1年以上の予後が期待できる場合に受け入れが可能です。
下記に受け入れ可能な疾患・状態をあげますが、実際に陽子線治療ができるかどうかは、個別の判断になります。
入院が必要な場合は、当院の入院規則を守っていただける方に治療を提供します。
脳腫瘍 (良性腫瘍含む)
・疾患を問わず全身状態が良好で、意識障害のない場合
頭頸部癌
・鼻腔癌・副鼻腔癌(上顎癌、篩骨洞癌など)(悪性黒色腫を含む)
・頭蓋底腫瘍(脊索腫、軟骨肉腫)
・嗅神経芽細胞腫
・網膜芽細胞腫
肺癌
・I期(陽子線治療のみ)
・呼吸機能が良好で間質性肺炎の合併がない場合
縦隔腫瘍
・胸腺腫、胸腺癌など、危険臓器(心、血管、気管支等)に大きな浸潤のない場合
食道癌
・I期・II期・III期(陽子線に化学療法併用)
肝癌・肝内胆管癌
・1~3個
・肝機能良好(Child A)
・黄疸なし、腹水なし
前立腺癌
・リンパ節に転移がない、かつ臓器転移がない場合
悪性リンパ腫
・放射線治療が必要な悪性リンパ腫(特に若年者、ホジキン病含む)
小児・若年者(30代まで)のがん
・すべての疾患が対象(状態の落ち着いている場合のみ受け入れ)
転移性腫瘍
・肝転移(1~3個まで)
・肺転移(1~2個まで)
・リンパ節転移(胸部、腹部、骨盤など一つの領域のみの場合)
・骨転移
良性腫瘍
・脳動脈奇形、血管腫、デスモイドなど放射線治療が必要な場合
骨軟部腫瘍
・四肢の悪性腫瘍
・仙骨脊索腫
・手術不能な脂肪肉腫 など
陽子線治療のお問い合わせは身元保証機関を通してください
海外在住で上記の疾患に該当し、陽子線治療を希望される方は、必ず身元保証機関(登録医療コーディネーター等、および登録旅行会社)を通じてご連絡ください。
身元保証機関の詳細については、以下のウェブページを参照ください。
身元保証機関(登録医療コーディネーター等)のリスト / 外務省
身元保証機関(登録旅行会社)のリスト / 外務省