研究中の放射線治療

ホウ素中性子捕捉療法は、核反応を利用して、
がん細胞を選択的に破壊します。

※現在開発中の治療法で、患者さんへの治療は行っていません。(2016年現在)

核反応を利用して、がん細胞を内部から破壊します。

難治性がんの新しい治療法として注目される、ホウ素中性子捕捉療法は、核反応を利用して、がん細胞のみのDNAを破壊し、死滅させる治療法です。
まず、がん細胞のみに集積する性質のホウ素薬剤を投与し、その後患部に向けて、エネルギーの低い中性子を照射します。すると中性子とホウ素が反応し核反応を起こし、発生したα線とリチウム粒子が、がん細胞を破壊します。このα線とリチウム粒子の飛距離は、細胞1つ分(約10ミクロン)のため、細胞単位で治療が可能で、周囲の正常細胞は影響を受けにくいという利点があります。

これまでに臨床試験が行われた疾患
脳腫瘍、頭頸部がん、悪性黒色腫、肝臓がん、肺がん、中皮腫、乳がんなど

ホウ素剤入り薬剤を投与する

❶ホウ素剤入り薬剤を投与する

がん細胞のみに集積する性質のホウ素薬剤を投与
中性子を照射❷中性子を照射
患部にエネルギーを調整された中性子を照射
中性子とホウ素が反応❸中性子とホウ素が反応
発生したα線とリチウム粒子が、がん細胞を破壊する
がん細胞を破壊❹がん細胞を破壊
飛距離は細胞1つ分(約10ミクロン)のため、細胞単位で治療が可能

体への負担が少なく、QOL*を高い水準で保つことができる治療法です。

治療開始前に薬剤の適応判断を行い、実際の治療は1回のみの照射(照射時間30分)で完了します。体にメスを入れないため、負担も少なく、QOL(生活の質)を高い水準で保つことができます。
*QOL(Quolity of Life):生命・生活の質

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